再編が始まった消費者金融業界
2007年秋に業界第3位のプロミスと同7位の三洋信販が経営統合することが明らかになった。これにより、新会社は貸付残高約2兆円の規模で1位のアイフルを抜いて業界トップに躍り出た。
これに危機感を抱くアイフルや武富士といった独立系大手も同業他社との再編に動くとみられるため、改正貸金業法が施行される09年末までには業界地図が一変する可能性が高くなった。06年12月に成立した改正貸金業法は「上限金利引下げ」と「総量規制」という規制強化で、高コスト体質の消費者金融事業者の経営基盤を直撃した。07年には過払金返還請求が急増しており、その結果、09年末以後、業者の多くが淘汰され、生き残るのは大手二社か三社といわれている。そのため、より大きな傘の下に逃げ込もうと各社が走り回っており、そこにはメガバンクの影も見え隠れしている。
プロミスと三洋信販の場合は、経営規模で劣る三洋信販がプロミスにTOBされる形をとるが、実際に裏側で働きかけたのは三井住友銀行だったといわれている。同行はプロミスに20%出資しているうえ、三洋信販にも社長を送りこみ、ともに親密な関係を築き上げている。その関係を利用して自陣に取り込もうとしているのだ。
動き出したメガバンク
常に「三番手」と言われ、メガバンクのの中では出遅れ感のある三井住友フィナンシャルグループにとって、浮上の鍵はリテール(小口金融)の強化にある。07年春にはセントラルファイナンスを三菱UFTJフィナンシャルグループから引き取ったのをはじめ、ダイエーからはオーエムシーカードの株式の一部を買収し傘下に収めるなど活発な動きを見せており、今回は親密であった三洋信販を明確に傘下に収めた。その結果、クレジットカードではグループ全体で合計4000万人を超える顧客基盤を持ち、取扱高9兆円を超える日本最大級のグループとなった。加えて、消費者金融事業でも日本一になろうとしているのだ。
この統合には副産物がついてくる。三洋信販の子会社であるポケットカードも社長が三井住友出身ということで関係が深く、クループに加わる可能性があるのだ。そうなればクレジットカード部門はさらに強力になる(ポケットカードの有力株主である伊藤忠商事との関係が整理できればの話だが)。
ひょっとすると、アイフルも三井住友陣営に入り、続いて子会社のライフも加わるといったことが起こるかもしれない。アイフルは三井住友信託銀行と親密な関係にあるから、こうしたウルトラCがあっても不思議ではない。一方、この攻勢を受けて三菱UFJフィナンシャルグループも消費者金融事業の再編を検討せざるを得なくなっている。グループ内のアコムを軸に独立系の消費者金融会社をターゲットに取り込むことになるだろう。独立系のアイフルか武富士か、上限金利引下げにやる気をなくしているCFJ、GEキャピタルなどの外資系か、または中堅業者をまとめて引き抜くといったことになるのだろうか。
みずほフィナンシャルグループの動向も気になる。身内に消費者金融を抱えていないから、この機に大手の一角を買収してもよいだろう。アイフルあたりがターゲットになるかもしれない。ただし気を付けねばならないのは、貸付残高が大きい消費者金融というのは資産価値が高いと同時に負債額も多いということ。消費者金融をたくさん抱えることは、過払金返還請求といったリスクも背負うことを意味する。
●おすすめのクレジットカードなどのサイト
ETCカードの人気比較ランキングBiz
ETCカードを利用してお得に高速道路を利用しよう!ガソリン値引き、年会費を無料に! ETCカードの人気比較ランキングを紹介。
クレジットカード比較の最新ランキング
人気のクレジットカードをランキング比較。年会費無料、マイラー必見のマイル・ポイント 高還元率、ゴールドカードなどのクレカの特徴をご紹介。入会キャンペーンも掲載。
ゴールドカードとは
ゴールドカードを徹底比較!年会費無料カードから空港ラウンジ、海外旅行損害保険 サービスがある人気のステータス系クレジットをランキングで紹介。
クレジットカードの最新情報!金融委員会と金融監督院は26日、クレジットカード市場構造改善対策を発表した。来年からカードの新規発行対象を満20歳以上で、所得が返済すべき債務を上回っており、信用等級が「第6段階」以上の人に限ることを柱としている。発行条件を厳しくすることで、無分別なカード使用を防ぎ、家計負債の増大に歯止めをかけるのが狙いだ。